すべて,すべてに通信機能がつくのなら,電話である必要はさらさらない。進化しない携帯電話よりも,他のものの方がよっぽどおもしろい。というか,IP電話の機能をそれが持つのなら,携帯電話なんていらない。これが,数年後の通信環境の真実。
米国の腕時計メーカー,タイメックス社は米国ヤフー社からの情報やメールを受信できる腕時計を発売する。ページャー機能とともに,カスタマイズした情報が随時,送られてくる。
日本の携帯電話は進んでいると云われるが,それでいてここ数年,デバイスとしての拡張や,洗練さは皆無だった。カラーになったり,次世代になって通信速度があがったなんてことではなく,使いやすいインターフェイスや独自な機能強化などなどの話。まっ,もともと競争がない機器なので,各メーカーとものんべんだらりと時期が来たら新製品をリリースしているに過ぎない。だから,あれこれ問題も立て続けに起きている(ZDNetモバイルの記事)。
そう考えると,記事の腕時計はすこぶる良質な製品に思えてくる。もともと,すべてがIPに繋がれば,携帯電話を通信機器として持つ必要はなくなる。通話だって,IPで行えるし。データ部分も,独占しているダメダメさで,からきし使えないiモードのメニューなんかより,ヤフーのコンテンツで十分だ。腕時計は必要最低限のカタチがもうできあがっているから,デバイスとしても身体にフィットする。携帯なんて要らない世界は,すぐにやってくる。
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